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うつ病ってどんな病気?うつ病についてわかりやすく解説

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うつ病患者の推移と増加の原因

レディ

うつ病患者の総数は年々増えてきている

うつ病・躁うつ病の患者数は年々徐々に増えてきています。1996年のデータでは、うつ病・躁うつ病の患者数は男性が約16万人、女性が約27万人で男女合わせて43万人でした。当時の日本人口約1億2000万人に対して約280人に1人の割合でうつ病・躁うつ病患者がいる割合でした。しかし、2000年代から徐々に増え始め、2014年のデータでは、うつ病・躁うつ病患者は男性約42万人、女性約70万人と合計112万人、1996年に比べ二倍以上の患者数にもなっています。112万人という数字は約107人に1人がうつ病・躁うつ病患者ということになり、あなたの周りにもうつ病にかかっている人がいても、おかしくはない数字です。また、うつ病患者で最も多い年齢層が40代となっています。次に60代、50代と続き、中高年の方々がかかりやすい病気といえるでしょう。

日本でのうつ病患者が増えている原因

なぜここまで、うつ病患者は増え続けているのでしょうか。うつ病患者の数がストレス社会を表すとしたならば、現代は90年代よりも、さらに深刻なストレス社会になっていると考えられます。しかし、一概にうつ病患者自体が増えているとは言い切れません。違う見方をすれば、医師の診断で「うつ病と診断された人」が増えた可能性があります。というのも、医学界でのうつ病という定義が、ここ15年で大きく変わっていて、今まではうつ病と診断されていなかったような精神的な症状がうつ病と診断されるようになっています。代表的な例として、1994年にアメリカでは非定型うつ病という病気が新しく導入されました。非定型うつ病とは、近年よく耳にする「新型うつ」などの症状が特徴のうつ病のことで、「自分の好きなことをしている時は症状が現れず、仕事や勉強など、自分の嫌いなことをしているときに抑うつ症状が強く出るうつ病」のことです。日本の精神・心療内科の間では、これらの症状は以前まではうつ病として診断されていませんでしたが、近年では、このような症状もうつ病として診断されるようになりました。また、うつ病患者の総数が増えたもう1つの理由に認知度が上がっていることが挙げられます。まだまだ日本の社会では、うつ病の認知度や理解度は低いのが現状ですが、そうはいっても90年代、2000年代に比べ2010年代のうつ病の認知度は除々に上がってきています。テレビや新聞などでも取り上げられるようになり「自分はもしかしてうつ病なのではないだろうか。」、「私の夫はうつ病かもしれない。」と、自分や自分の周りにいる人がうつ病か疑うことで病院の診察に行く人が増えている現状があります。

統計よりも実際に診断・治療する患者が増えることが大事

うつ病の認知度が上がり、精神・心療内科に相談に行く人が増えることは、非常に良いことです。その理由は、まだ初期症状のうちにうつ病とされ、治療を始めることで末期症状にならずに治る人が増えるからです。統計上ではうつ病患者数が増えたとしても、実際に診断をうけ、たくさんのうつ病にかかっている人々が治療を受けられることが理想的です。